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続けることで見えてきたもの|デザイナー・菅野 唯インタビュー

Member interview

2026.3.18

株式会社セルインタラクティブでデザイナーとして働く菅野唯。

新卒でセルグループに入社し、グループ会社セルディビジョンでキャリアをスタート。その後、デジタル領域を担うセルインタラクティブへと活躍の場を移した。

これまでのキャリアの中では、会社の変化だけでなく、人生の大きな節目も経験している。

産休・育休を経て、現在は時短勤務で子育てと仕事を両立しながらデザインの仕事を続けている。

会社の成長を見てきた時間。

そして、自分自身の価値観が変わっていく時間。

長く働く中で見えてきたものについて、話を聞いた。

ものづくりが好きだった子ども時代

— まずは現在のお仕事について教えてください。

菅野:セルインタラクティブでデザイナーをしています。
Webサイトを中心に、プロジェクトごとに必要なビジュアルの制作を行ったり、チームで相談しながらクリエイティブを形にしていく仕事です。
もともとは新卒で、セルグループのセルディビジョンに入社しました。 当時は、後にセルインタラクティブの代表になる田中さんのチームに所属していたんです。

— そこからセルインタラクティブに?

菅野:はい。仕事をしていく中で、お客様からもデジタル領域のニーズが年々高まっていることを感じるようになりました。
Webをはじめとしたデジタル領域のデザインは、これからデザイナーにとって必要な分野になっていくんじゃないかと感じていたんです。
ちょうどその頃、田中さんのチームを中心に、デジタル領域に特化した会社としてセルインタラクティブを立ち上げるという話がありました。
それなら自分もその立ち上げに関わってみたいと思い、移籍することになりました。 なのでキャリアとしては、ずっとセルグループで働いています。

— もともとデザイナーを目指していたんですか?

菅野:そうですね。
小さい頃からものづくりが好きで、将来は何か作る仕事に関われたらいいなと思っていました。
家庭環境の影響もあると思います。 家族も比較的、美術や創作に関心がある方だったので、絵を描いたり、何かを作ったりすることが自然と身近にありました。

— 地元は横浜なんですよね。

菅野:はい。地元が横浜だったこともあって、セルディビジョンを知り、セルディビジョンのクリエイティブが好きで「自分もこんな仕事がしたい。」と思ったのがきっかけです。

— 子どもの頃はどんな性格でしたか。

菅野:今振り返ると、少しこだわりが強いタイプだったと思います。好きなものはずっと好きでい続けるというか、一度興味を持つと結構長く追いかけるタイプでした。
その頃から動物がとても好きで、水族館や動物園によく連れて行ってもらっていました。

— 動物好きは今も続いているんですか?

菅野:今も好きですね。むしろ子どもが生まれてからは、そういう場所に行く機会が増えました。
改めて考えると、「好きなことを仕事にしたい」と思い続けてきたのも、そういうこだわりの延長なのかもしれません。

 

人生は段階ごとに変わってきた

— ご自身の価値観に影響を与えた出来事はありますか。

菅野: 一つの大きな出来事というよりは、段階的に少しずつ変わってきた感覚があります。 自分の中では、三つくらいのフェーズがあった気がしています。

最初は幼少期の習い事です。 その経験を通して、打たれ強さや根気強さのようなものが身についたと思います。すぐに結果が出るものではなかったので、続けることや粘り強く取り組む感覚が自然と身につきました。

二つ目は高校の部活動です。 それまでは、自分と他人の感覚はそこまで違わないと思っていたんですが、部活の経験を通して、人によって考え方や感じ方が全然違うことに気づきました。
その経験があってから、人に対して少し柔軟に接することができるようになったと思います。

— 三つのフェーズがあるんですね。 三つ目はどんな出来事だったんでしょうか。

菅野: 子育てですね。視野が広がりましたし、自分の中で大切にすることの優先順位も変わりました。 それまでは仕事のことを中心に考える時間が多かったんですが、生活全体のバランスを見るようになったというか。

— 仕事との向き合い方にも変化はありましたか。

菅野: あったと思います。 時間の使い方をより意識するようになりましたし、限られた時間の中でどうやって仕事の質を保つかを考えるようになりました。
以前とはまた違った視点で、仕事に向き合えるようになった気がしています。

仕事の枠を超えて生まれた“FUN”

— これまでの中で、「セルっぽいな」と感じた印象的な案件はありますか。

菅野:少し前になりますが、リブランディングをチーム一丸となって取り組んだプロジェクトが印象に残っています。
ブランドの方向性からビジュアルまで、かなり深いところまで一緒に考える案件で、社内のメンバーもお客様も含めて、同じチームのような感覚で進んでいったプロジェクトでした。

— 一緒に作っていく感じが強かったんですね。

菅野:そうですね。打ち合わせを重ねながら、お互いの考えを出し合って、少しずつ形をつくっていくような感覚でした。
プロジェクトが一区切りついたタイミングで、お客様が開催されたパーティーに私たちも招待していただいたんです。

招待いただいたパーティの様子。

— 制作チームもですか。

菅野:はい。普通はなかなかないことだと思うんですが、制作メンバーもぜひ来てくださいと声をかけていただいて。
その場で、さらにサプライズで贈り物まで用意してくださっていて、本当に驚きました。

— それは嬉しいですね。

サプライズでお客さんよりいただいた似顔絵

菅野:嬉しかったですね。私たちとしても、お客様にFUNを感じてもらえる関わり方を大切にしていたのですが、逆にお客様からもそういう気持ちを返していただけたような感じがして。
そのときに、単なる発注者と受注者という関係ではなく、同じ目的に向かって一緒に走ってきた仲間のような関係になれていたんだなと感じました。
セルグループが大切にしている「FUN」という考え方を、すごく実感できた出来事だったと思います。

会社の変化と、変わらないもの

— 新卒からセルグループで働いてきた菅野さんですが、会社の変化はどんなふうに感じていますか。

菅野:セルグループ全体で見ると、事業内容はかなり変化してきていると思います。
私が入社した頃は、グラフィックを中心とした仕事が多かったのですが、時代の流れとともにブランディングが中心になり、その後Webやデジタル領域の案件が増えてきました。
そうした流れの中で、セルインタラクティブという会社が立ち上がり、今の体制ができていったんだと思います。

— 当時は、今とはかなり働き方も違いましたか。

菅野:そうですね。人数も今よりずっと少なかったので、みんながオールラウンドに動いていた印象があります。 過去も現在もデザイナーが制作の仕事に限らず、案件の進行やお客様とのやり取りなども含めて、幅広く関わることが多いことが特徴であり強みだと思いますが、 メンバーが増えてきたことで、それぞれの得意分野を活かしてチームで動く意識が高まってきているように感じます。

例えば、デザインの中でも表現に強い人や、情報設計が得意な人など、それぞれの強みを持ったメンバーがいるので、そうした力を組み合わせながらプロジェクトを進めていくような形になってきていると思います。

— 会社として、少しずつ成熟してきている感じでしょうか。

菅野:会社は常に成長し続ける必要があると考えているので、「成熟する」といういことはないと思うのですが 会社としての型のようなものは、少しずつできてきているのかなと思います。

一方で、クリエイティブの世界は変化がとても早いので、その型にとどまらず、時代に合わせて考え方や制作の方法をアップデートしていく必要もあると感じています。

— そうした変化の中でも、変わらない部分はありますか。

菅野:社員一人ひとりの「やりたいこと」を尊重する空気は、ずっと変わらないと思います。
新しいことに挑戦したいという声があれば、まずはやってみようという雰囲気がありますし、個人の意思を大事にしてくれる会社だと感じています。
そこはセルグループらしさなのかなと思います。

今は「承」から「転」に向かっていくフェーズ

— 今、会社はどんな段階にいると思いますか。

菅野: 起承転結でいうと、今は「承」の段階で、「転」に向かう準備をしているところなのかなと思います。

会社としてこれまで主力にしてきた仕事の型は、ある程度形になってきたという実感があります。 プロジェクトの進め方や、セルインタラクティブとして提供できるクリエイティブのスタイルも、少しずつ積み上がってきました。

— 会社としての“型”が見えてきた段階。

菅野:そうですね。 立ち上げ当初は、とにかく目の前の仕事に向き合いながら試行錯誤していた感覚が強かったんですが、今は「自分たちの仕事の軸」が少しずつ見えてきている気がします。

一方で、時代の変化はかなり早いですよね。 制作の方法や媒体、クリエイティブの考え方も少しずつ変わってきています。

— その変化の中で、次のフェーズに向かっていく。

菅野: そうですね。これまで積み上げてきたものをベースにしながら、視点を少し変えたり、新しいやり方を取り入れていく。
そうやって少しずつ方向を広げていくことで、これから「転」のフェーズに入っていくのかなと感じています。

今の目標は「両立」

— 菅野さん自身のこれからの目標はありますか。

菅野:今はやはり、仕事と育児の両立ですね。
会社や社員の皆さんに理解していただいて、柔軟に働かせてもらっているので、その分仕事では安定した生産性を出していきたいと思っています。
それと、少し俯瞰して会社を見る役割もできたらいいなと思っています。
痒いところに手が届くような存在というか、チームの中でそういう動き方ができたらいいですね。

セルインタラクティブで働きながら、子育てと両立させている。

— 最後に、これから入社する人にとってどんな会社だと思いますか。

菅野:セルインタラクティブは、変化している会社だと思います。 ただ、人を大切にする空気はずっと変わっていない。働き方も価値観も人それぞれ違うと思うんですが、その中でそれぞれの形を尊重してくれる会社だと思います。
仕事もプライベートも、どちらかを諦めるというより、会社に誠実に向き合っていれば、その時々に合わせて続けていける。 そういう働き方ができる場所なんじゃないかなと思います。