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つくることの、その先へ。|リードエンジニア・ディレクター 杉本将

Member interview

2026.2.25

ディレクター兼リードエンジニアとして働く杉本。

中途入社後しばらくはエンジニアとして実装を中心に担っていたが、現在はプロジェクト全体の進行や設計、クライアントとのコミュニケーションにも関わり、役割の幅を広げている。

静かで落ち着いた印象とは裏腹に、話を聞いていくと見えてくるのは「つくること」そのものへの強い興味と、役割にこだわらない柔軟な視点だ。

なぜ彼は、エンジニアという専門職から一歩外側へと立ち位置を広げていったのか。

その背景には、子どもの頃から続く「形をつくりたい」という感覚があった。

「ハリーポッターになりたかった」子ども時代

— まずは、今のお仕事について教えてください。

杉本:セルインタラクティブでディレクターとリードエンジニアをしています。もともとは実装だけを担当していたんですが、最近は案件の進め方を考えたり、お客さんと話したりすることも増えてきて。自分の中では、エンジニアだけをやっている感覚ではなくなってきています。

— 入社当初とは、かなり役割が変わっていますよね。

杉本:そうですね。ただ、急に変わったというよりは、少しずつ広がっていった感じです。最初は目の前の実装をしっかりやることに集中していましたが、案件全体の流れが見えてくると、「ここをこうした方が進みやすいな」とか、「この段階で整理した方がいいな」と思うことが増えてきて。それを口に出すようになってから、自然と今の役割に近づいていきました。

— そもそも、エンジニアを志したきっかけは何だったのでしょうか。

杉本:実は最初からエンジニアになりたかったわけではなくて。もともとは造形師になりたいなと思っていたんです。

— 造形師ですか。

杉本:はい。何かを形にする仕事がしたかったんだと思います。でも、わりと早い段階で「これは仕事にするのは大変そうだな」と現実的に考えてしまって(笑)。趣味として続けようと思って、進路としては諦めました。

— そこからエンジニアに?

杉本:高校生のときにスマホを持ち始めたのが大きいですね。ちょうどガラケーからスマホに移行していく時期で。パソコンとスマホで同じサイトでも見え方が違うことに気づいたんです。「なんで同じものなのに違うんだろう」と思って調べていくうちに、作り方そのものに興味を持ちました。

ゲームやアプリも好きだったので、「これってどうやって作ってるんだろう」と思ったのが、エンジニアを意識した最初のきっかけだったと思います。

— かなり構造側への興味ですね。

杉本:そうですね。表に見えているものよりも、「どうやってできているか」が気になるタイプだったんだと思います。

— 子どもの頃はどんな性格だったんですか?

杉本:今の自分からは想像できないと思うんですけど、かなり明るかったですね。スター・ウォーズが大好きで、わがままな子どもでした(笑)。

— 今の落ち着いた印象からは想像できないですね。

杉本:よく言われます(笑)。幼稚園の頃の将来の夢はハリーポッターでしたし。魔法が使えたらいいなって、本気で思っていました。

— 形を変える、世界を変える、みたいな感覚は当時からあったのかもしれないですね。

杉本:そうかもしれないです。何かを作ったり、仕組みを理解したりするのは昔から好きでした。

「作るだけ」のエンジニアからの変化

— セルインタラクティブに入社してから、大きく変わったと感じる部分はありますか?

杉本:一番大きいのは、関わる範囲が圧倒的に広がったことですね。前職ではエンジニアとして実装に集中していて、基本的には「作ること」が仕事でした。

でも今は、お客さんと直接やり取りをしたり、見積もりを作ったり、撮影に同行したりすることもあります。案件の最初から最後まで関わることが多くなりました。

— エンジニアの仕事観も変わりそうですね。

杉本:かなり変わりました。以前は「どう実装するか」だけを考えていればよかったんですが、今は「なぜこれを作るのか」とか、「どう進めると全体がうまくいくか」を考えるようになりました。

— 自分自身の変化として感じていることはありますか?

杉本:人と話すことが苦じゃなくなりましたね。もともと得意な方ではなかったんですけど、説明しないとプロジェクトが進まないので(笑)。自然と言葉にする機会が増えて、言語化する力はかなり鍛えられたと思います。

— 技術だけではなく、思考の整理の仕方も変わった。

杉本:そうですね。0から案件に関わることが多いので、部分だけを見るんじゃなくて、全体を俯瞰して考えるようになりました。どこで詰まりそうかとか、誰が困りそうかとか。そういう視点は以前より強くなったと思います。

— エンジニアとしての成長というより、職種を越えた成長ですね。

杉本:そうかもしれません。純粋なコーディング時間は減っているんですけど、できること自体は増えている感覚があります。

細部に宿る「インタっぽさ」

— これまでで「セルインタラクティブっぽいな」と感じた案件はありますか?

杉本:フジタさんの案件で、ファーストビューのアニメーションを実装したときですね。

— どんな部分が印象的だったんですか?

杉本:最初はデザイナーから参考の動きをもらって、それを実装するところから始まったんですけど、作っていくうちに「ここはこうした方が気持ちいいんじゃないか」とか、「このタイミングを少し変えた方が自然かも」といった話が増えていって。

デザイナーとエンジニアが実装ベースで対話しながら、少しずつ形を詰めていったんです。

— 完成形が最初から決まっていたわけではない。

杉本:そうですね。作りながら良くしていく感じでした。しかも、お客さんが気づかないかもしれない細かい部分までこだわるんですよ。

— ユーザーは意識しないけど、体験としては確実に効いている部分。

杉本:まさにそうです。そういうところを最後まで詰めるのは、インタらしいなと思いました。単に動けばいいじゃなくて、「気持ちよく感じるか」まで考えるというか。

— エンジニア視点から見ても面白いプロセスだった?

杉本:面白かったですね。実装して終わりではなくて、そこからさらに良くしていく余白がある。そういう案件はやっていて楽しいです。

エンジニアという枠から少し離れた場所で

— 入社してから今までを振り返って、今はどんな立ち位置にいると思いますか?

杉本:会社の中では中堅層だと思います。後輩も増えてきましたし、後輩も増えてきましたし、ディレクターやマネージャーとして案件全体の判断に関わることも増えました。

ただ、自分をエンジニアという枠で考えると、少しずつ離れてきている感覚はあります。

— どういう意味でしょう?

杉本:AIの発達もあって、以前より純粋にコーディングしている時間は減っています。もちろん実装は今でもやりますが、それよりも「どう作るか」「どう進めるか」を考える時間の方が増えてきました。

なので、職業としてはエンジニアというより、「コーディングができるディレクター」という方が近いかもしれないですね。

— その変化に戸惑いはありませんでしたか?

杉本:最初はありました。エンジニアとして入っているので、「自分は手を動かさなくていいのかな」と思うこともあって。でも、プロジェクト全体がうまく進む方が結果的にいいものができると分かってからは、あまり気にしなくなりました。

— 役割が変わっても、「つくる側」にいる感覚は変わらない?

杉本:そうですね。作る対象がコードだけじゃなくなった、という感じです。今はプロジェクトそのものを作っている感覚に近いかもしれません。

リアルとITが交わる場所へ

— 今後やっていきたいこと、目標はありますか?

杉本:リアルとITが融合するような案件に関わりたいですね。Webだけで完結するものではなくて、実際の体験とつながるようなもの。

— もともと造形師を目指していた原点にも近いですね。

杉本:そうかもしれません。形として存在するものと、デジタルの仕組みがつながる領域は、純粋に面白そうだなと思います。

— これからのキャリアとしては、どんな役割を目指していますか?

杉本:エンジニアという軸は持ちながら、デザイナーとエンジニアをつなぐディレクターになりたいです。どちらの考え方も分かる立場として、間に立てる人が必要だと思っていて。

— 両方の言語を理解しているからこそできる役割ですね。

杉本:そうですね。デザインの意図と実装の現実って、どうしてもズレることがあるので。その橋渡しができる存在になれたらいいなと思っています。

↑ ある案件の撮影でモデルをしたことも

変化している途中だからこそ、できることがある

— 最後に、これから入社を考えている人に向けて、セルインタラクティブはどんな環境だと思いますか?

杉本:役割が固定されていないところだと思います。良くも悪くも、やることの範囲が決まっていない。だから、自分から関わろうと思えばいくらでも関われます。

— 中途で入る人にとっては、不安もありそうですね。

杉本:最初はあると思います。でも、自分もそうだったんですけど、やっていくうちに自然とできることが増えていく環境だと思います。エンジニアとして入っても、気づいたらディレクションをしていた、みたいなことも普通にありますし。

— 変化の中にいる会社だからこそ、役割も変わっていく。

杉本:そうですね。完成された場所に入るというよりは、会社も個人もまだ変化している途中だと思います。その中で、自分の立ち位置を少しずつ作っていける人には、すごく面白い環境なんじゃないかなと思います。

つくることが好きで、その先まで関わりたいと思う人にとっては、きっと合っていると思います。

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