「楽しい」が先にあるから、人を笑顔にできる|デザイナー 近藤 愛里花インタビュー
Member interview
2026.2.13
セルインタラクティブ デザイナー・近藤愛里花
セルインタラクティブでデザイナーとして働く近藤愛里花。
多摩美術大学メディア芸術コース在学中の19歳の頃からアルバイトとして働き、そのまま新卒で入社した。
いつも笑顔で、場の空気を柔らかくする存在。だが話を聞いていくと、その明るさの奥には「自分の表現で誰かを楽しませたい」という、幼い頃から続く感覚があった。
デザイナーを目指した明確な理由があったわけではない。
けれど、気づけばこの仕事を選び、今はデザインだけでなく映像制作にも領域を広げている。
人見知りだった幼少期、ダンスの発表会で感じた喜び、アルバイト時代に見たチームの熱量。
そして、映像という「一瞬にかける表現」との出会い。
近藤がどのようにして今の仕事観にたどり着いたのかを聞いた。
「気づいたら、デザイナーになっていました」
— まずは、今のお仕事について教えてください。
近藤:セルインタラクティブでデザイナーをしています。
Webやビジュアル制作を中心に、最近は映像案件にも関わることが増えてきました。まだ勉強中ではありますが、少しずつできることが広がってきている実感があります。
— デザイナーを目指したきっかけは何だったんですか?
近藤:実は、すごく大きなきっかけがあったわけではないんです(笑)。
もともと絵を描くことは好きでした。でも「絶対にデザイナーになりたい」と思っていたわけでもなくて。
どちらかというと、知識を覚えていくような勉強があまり得意じゃなくて。
父から「美大が合っているんじゃない?」と言われて、多摩美術大学に進学しました。
— そこから自然と今に繋がっていった。
近藤:そうですね。本当に気づいたら、という感じです。
制作している時間が一番楽しかったので、そのままこの仕事に進んでいました。

写真から映像へ。「一瞬にかける」表現の面白さ
— 大学ではどんなことを学んでいたんですか?
近藤:もともとは写真を勉強したくて、多摩美に入りました。
でも授業の中で映像制作にも触れるようになって、そこから映像の面白さに気づきました。
— 写真と映像では感覚も違いますよね。
近藤:全然違いますね。デザインって、ある程度時間をかけて考え直したり、修正したりできるじゃないですか。
でも映像の撮影って、その瞬間しかないんです。
撮影は基本的に一回きりなので、その場でどれだけ頭を動かして「いい絵」を撮れるかにかかっている。
そこがすごく難しいけど、面白いところだと思っています。
— 即興性が求められる。
近藤:そうですね。現場では予想外のこともたくさん起きますし、その中でどう判断するかが全部映像に残ってしまう。
だからこそ集中力がすごく必要で。
あと、映像は完全にチーム戦だなと思います。
カメラ、照明、音声、出演者、それぞれの役割があって、みんなで作り上げていく感覚が強いです。
それが映像案件の一番の面白さかもしれません。
泣いてばかりだった子ども時代
— 子どもの頃はどんな性格だったんですか?
近藤:めちゃめちゃ人見知りでした(笑)。母以外の顔が見えると、反射的に泣いていたらしくて。
幼稚園とか小学校の低学年くらいまでは、行く前に毎日泣いていました。母と離れるのが嫌で。
— 今の印象とはかなり違いますね。
近藤:よく言われます(笑)。でも帰る頃には普通に楽しんで帰ってくるんですよ。
新しい環境に入るまでがすごく苦手だったんだと思います。

「自分の表現で誰かが笑顔になってくれる」という体験
— 今の仕事観につながっている原体験はありますか?
近藤:小さい頃から続けているダンスだと思います。
発表会で踊っているときに、「自分のダンスを見て知らない誰かが笑顔になってくれている」と感じた瞬間があって。
それがすごく嬉しかったんです。
自分が何かをしたことで、誰かが楽しい気持ちになる。その感覚が純粋に好きでした。
— 楽しさが伝わる感覚があった。
近藤:はい。自分がワクワクしていないと、たぶん伝わらないんですよね。
今の仕事でも、現場の空気ってそのまま仕上がりに出る気がしています。
作っている側が楽しめていると、見てくれる人にも自然と伝わる。
— 会社の理念とも重なりますね。
近藤:そうですね。作るプロセスをちゃんと楽しむことって、結果にもつながるんだなと感じています。
— 今の制作にも繋がっていますか?
近藤:繋がっていますね。映像もダンスと似ている部分があって、一回きりの瞬間の中でどれだけ印象を残せるかというところが近い気がします。
限られた時間の中で、人の記憶に残るものを作りたいという気持ちは、ずっと変わっていないです。
偶然の出会いから始まったアルバイト
— セルインタラクティブとの出会いはどのようなものだったんですか?
近藤:大学時代、恩師でもあるカメラマンの方のアシスタントをしていたんです。
その撮影現場で、社長の田中さんと出会いました。
そこから声をかけていただいて、アルバイトとして入社しました。当時19歳でした。
— 学生の頃から会社の中にいたんですね。
近藤:はい。みなさん優しいお兄ちゃん・お姉ちゃんみたいな存在でした(笑)。
忙しい中でも気にかけてくれて、「やってみようよ」と挑戦させてくれることも多くて。
自分にとっては、第二の大学みたいな場所でした。

入社して見えた「プロの熱量」
— 新卒で入社してから、視点は変わりましたか?
近藤:会社の雰囲気自体はあまり変わっていないです(笑)。
今でもお兄ちゃん・お姉ちゃんの中に混ぜてもらっている感覚があります。
ただ、仕事の全体像が見えてきたことで、先輩たちのすごさをより実感するようになりました。
— どんな部分で感じますか?
近藤:スピードとクオリティですね。
同じ時間の中で、どうしてこんなに早く、しかも精度高くできるんだろうって。
近くで見れば見るほど、自分との差を感じます。
— プレッシャーになることは?
近藤:あります。でも同時に、「この環境にいられるのはすごくありがたいな」とも思います。
毎日普通に仕事しているだけで、基準が上がっていく感じがあるので。
全員で乗り越えた、忘れられない撮影
— 「セルっぽい」と感じた仕事はありますか?
近藤:「Nakamura Shingoさんの摩周湖Live」の撮影ですね。
雲海を背景にDJをしたいということで、撮影前日に急遽場所を変更することになって。
各所に電話して電源を借りたり、オペレーションを全部組み直したり、本当に大変でした。
でも誰も諦める感じではなくて、「どうやったらできるか」をみんなで考えていて。
結果的に、これまでで一番綺麗で、忘れられない撮影になりました。
— 大変な状況でも前向きだった。
近藤:はい。しんどかったはずなのに、終わった後は「すごかったね」って笑っていて。
それがすごくセルっぽいなと思いました。
↑近藤が撮影に参加したBest of Shingo Nakamura 05 (Live from Lake Mashū – Melodic House Mix)

入社2ヶ月目の近藤。摩周湖撮影のため北海道にて。
今は「作る側」から「向き合う側」へ
— 今はどんなところにいると感じますか?
近藤:これまでは先輩がメインで、私はサポートや学ぶ立場でした。
でも最近は、お客さんと直接やり取りする機会が増えてきています。
お客さんによって性格や考え方が違うので、その人に合わせたコミュニケーションの取り方を模索しています。
提案の仕方や進め方も、お客さんごとに最適な形があると思うので、そこを考えられるようになりたいです。
— 目指している関係性はありますか?
近藤:ただ案件をこなすだけではなく、「またお願いしたい」と思ってもらえる存在になりたいです。
できれば、仕事をきっかけに、私たちやセルインタラクティブそのもののファンになってもらえたら嬉しいですね。
作ったものだけでなく、プロセスや人も含めて好きになってもらえる関係性を築けたら理想です。

映像クリエイターとして、次のステージへ
— 今後の目標はありますか?
近藤:セルインタラクティブの中で、「映像といえば近藤」と言ってもらえるようなポジションになりたいです。
今は実写が中心ですが、モーショングラフィックも含めて対応できる幅を広げていきたいと思っています。
案件ごとに最適な表現を選べるようになりたいですね。
— やってみたいジャンルはありますか?
近藤:広告CMには挑戦してみたいです。 数秒から十数秒の中で情報を整理して、きちんと印象を残す。
短いからこそ難しいと思うので、一度その環境で制作してみたいです。
— 瞬発力が求められそうですね。
近藤:そうですね。ダンスも本番は一回きりなので、限られた時間の中でどう見せるかを考えるところは少し似ていると思っています。
派手さというより、「ちゃんと届く映像」を作れるようになりたいです。
楽しいが先にあるチーム
— 最後に、入社を考えている方へメッセージをお願いします。
近藤:セルインタラクティブは、すごく真面目に仕事をしているんですけど、根っこに「楽しい」がある会社だと思います。
大変な状況でも、「どうしたら面白くできるか」を自然と考えている人が多いですし、誰か一人が頑張るというより、みんなで乗り越えていく感覚があります。
完璧じゃなくても大丈夫だと思います。私もまだできないことばかりなので(笑)。
でも、一緒に面白いものを作りたいと思える人なら、きっと楽しく働ける環境だと思います。

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